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パーツカタログシステム

PartsCatalog System

パーツカタログシステムとは

パーツカタログシステムとは、メーカーが消費者や販売店に向けて、特定の機械や装置に使用される部品やコンポーネントを案内するためのカタログです。
これには製品の部品番号、名称、数量が一覧表としてまとめられ、部品のイラストと対照されています。


具体的な機能としては、パーツ情報の管理、パーツの検索機能、技術資料やマニュアルの管理、在庫管理などが含まれます。

パーツカタログシステムは、自動車メーカー、工業製品メーカー、家電製品メーカーなど多岐にわたる業界で使用されており、効率的なメンテナンスや修理、在庫管理をサポートします。デジタル化によって、従来の紙ベースのカタログよりも迅速かつ正確に情報を提供できるため、業務の効率化が図れます。


パーツカタログシステムを導入するには

製造業がパーツカタログシステムを導入する方法にはいくつかの方法があります。以下に3つの方法を紹介します。

これらの方法は、企業の予算、ITリソース、セキュリティ要件、カスタマイズのニーズなどにを考慮して選択しましょう。具体的な要件に合わせて弊社のようなソフトウェア専門企業などに相談されることをお勧めします。

オンプレミスの導入

オンプレミスの導入

オンプレミスのパーツカタログシステムは、企業内のサーバーやネットワークにシステムを導入する方法です。専門のITスタッフや、セキュリティ、データのバックアップなどの管理が必須です。

一方、企業側がデータを完全に制御できるため、カスタマイズしやすいというのも特徴です。

クラウドベースの導入

クラウドベースの導入

クラウドベースのパーツカタログシステムは、インターネットを通じてアクセスできるホステッドサーバー上にシステムを導入する方法です。クラウドベースの導入では、インフラストラクチャのメンテナンスやセキュリティの責任はサービスプロバイダに委託されます。

また、柔軟なスケーラビリティとアクセスの容易さが特長です。

カスタム開発

カスタム開発

パーツカタログシステムを自社で開発することも可能です。これには専門の開発者やプロジェクトチームが必要ですが、企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

ただし、開発には時間とリソースが必要であるため、他のオプションよりもコストがかかる場合があります。

パーツカタログシステムを導入する課題

パーツカタログを導入する際には、以下の4つの課題が生じることがあります。

これらの課題に対処するためには、プロジェクトの計画と適切なリソースの検討が重要です。自社だけで解決できない場合や、ソフトウェア開発などの専門知識がない場合は、ソフトウェア開発を専門とする企業に相談することをおすすめします。

また、パーツカタログシステムの導入においては、製造業特有の業務知識が必要であることが多く、弊社のように製造業の専門知識をもつ業者に依頼するほうが、安心して開発を任せられます。

課題1

既存データの整理とルール策定

パーツカタログは、多くのパーツや製品の情報を管理するため、大量にある既存データを整理し、管理方法を標準化することが重要です。パーツの名称、仕様、図面、写真などのデータを一貫性のある形式で統一する必要があります。これらのルールを策定するためには、多くの時間やリソースが必要となります。

課題2

信頼性の確保

パーツカタログのデータは正確で信頼性の高いものでなければなりません。データの品質管理プロセスを確立し、エラーや不正確な情報を排除することが重要です。信頼性を実現するためには、パーツカタログには大量のデータが必要ですが、それを入力するための作業や、新しいパーツや製品情報を正確に追加するためのプロセスを確立する必要があります。また、既存のデータを定期的に更新する仕組みも必要です。

課題3

他システムとの統合

パーツカタログシステムは、他の業務システム(例:製造管理システム、在庫管理システム)との統合が必要な場合があります。システム間のデータの受け渡しや連携の仕組みの確立が必須といえるでしょう。また、これらを実現するためには、開発力や製造業の業務知識など専門的なノウハウのもと、取り組みましょう。

課題4

セキュリティの確保

パーツカタログには機密情報が含まれる場合もあるため、適切なセキュリティ対策とアクセス制御を実施する必要があります。権限の設定やデータの暗号化などのセキュリティ対策を検討しましょう。

パーツカタログシステムを導入するメリット

パーツカタログ導入は、以下に紹介する5つのメリットがあります。これらのメリットを考慮すると、パーツカタログの導入は企業にとって非常に有益です。ただし、導入にはコストや時間がかかることも考慮する必要があります。

情報の一元化

情報の一元化

パーツカタログを導入することで、企業内のパーツ情報が一元化され、消費者(販売店など)が必要な情報を簡単にアクセスできます。

これにより、生産性の向上や業務の効率化が期待できます。

常に最新情報に更新が可能に

常に最新情報に更新が可能に

パーツカタログは、正確かつ最新のパーツ情報を提供するためのツールです。消費者(販売店など)が必要な情報を簡単に見つけることができ、誤った情報を元に業務を行うリスクを減らせます。

これにより、品質の向上にもつながることが期待できます。

在庫管理の最適化

在庫管理の最適化

パーツカタログには在庫情報も含まれている場合があります。従業員は在庫状況を確認し、必要なパーツを迅速に調達できます。

これにより、在庫のムダや欠品のリスクを減らせます。

パーツの検索と比較の容易さ

パーツの検索と比較の容易さ

パーツカタログには検索機能があり、消費者(販売店など)は必要なパーツをキーワードで検索できます。また、異なるパーツの比較も容易です。

これにより、最適なパーツを選択するプロセスが迅速化されます。

情報の共有とコラボレーション

情報の共有とコラボレーション

パーツカタログは、複数の従業員が同じ情報にアクセスし、情報を共有するためのツールとしても役立ちます。

発注システムと連携すれば、足りないパーツを購買部門に連携し、購買活動へつなげられます。

水処理関連機器のアフターサービス業務に導入!3Dパーツカタログ「AQXUSS」

製造業におけるアフターサービスを効率化し、顧客の満足度を向上させるために、新明和ソフトテクノロジ株式会社では、パーツカタログシステムを取り扱っています。

新明和アクアテクサービス株式会社では、ポンプやブロワなどの水処理関連機器のアフターサービス業務において、顧客からの注文対応に2Dパーツカタログが長く利用されてきました。
しかし、2次元の図面では視点が固定されているため、担当者が間違った部品を注文してしまう問題も抱えていました。そのような背景から電話・FAX・MAILによる注文が増加し、顧客対応のために増員を行って対応する状況になっていました。

そこで、顧客満足度向上と2Dパーツカタログの業務課題の解決を目的とし、3Dパーツカタログの新規開発を行いました。

 

3Dパーツカタログシステム「AQXUSS」とは

3Dパーツカタログは、超軽量な3DデータであるXVLフォーマット(※)を活用して、ブラウザ上で製品を構成する部品を3Dモデルとして表示します。ブラウザ上で3Dモデルの拡大・縮小、回転が行えることで2Dパーツカタログで課題となっていた部品の視認性を改善し、注文時の選択間違いを防止します。3Dパーツカタログで受け付けた注文は、基幹システムにデータ連携され受注処理が行われます。

※XVL はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。

特徴

  1. 3Dモデル表示による高い視認性、操作性

    ブラウザ上でマウス操作による3Dモデルの拡大・縮小、回転が可能です。3Dモデルの中から部品を迷うことなくピンポイントで見つけられます。

  2. 部品の単価や在庫数など、属性情報の組み換え

    XVLフォーマットに予め組み込んだキー情報(見出し番号)を活用して、外部データによる属性情報の組み換えが可能です。この仕組みにより時間経過により変化する単価や在庫数などを動的に組み替えて表示させられます。

  3. インストールが不要

    PCへアプリケーションのインストールが不要でWEBブラウザのみで利用可能です。インターネットに接続されていれば外出先からいつでも部品を注文できます。

機能

    1. 3Dパーツカタログ

      ブラウザ上に表示された3Dモデルから、購入したい部品を選択して注文できます。3Dモデルは拡大・縮小のほか、回転させることで必要な部品を様々な角度から確認できます。これにより、部品の選択ミス防止につながります。


      3Dパーツカタログのイメージ
    2. 買い物かご

      注文したい部品を買い物かごに入れておき、全ての部品を選び終えてから注文内容を一括で確認できます。買い物かごでは部品の画像や在庫状況が表示され、利用者は選択した部品に間違いがないか確認してから注文できます。


      買い物かごのイメージ
    3. 3Dモデルの属性組み換え

      XVLフォーマットにキー情報となる項目を予め登録しておくことで、外部データとの紐づけを行い、不足する属性情報の追加・編集が可能です。この機能により、標準的な3Dモデルを1つ用意しておけば、複数製品のパーツリストを表現できます。また、単価や在庫数などの時間経過により変化する属性情報も表示されます。

       

      3Dモデルの属性組み換えのイメージ

システム構成

システム構成・フロー概略図

■サーバ環境

システム名称 3Dパーツカタログ
ハード構成

WEBサーバ:Red Had Enterprise Linux 8.0
AP/Fileサーバ:Windows Server 2019
DBサーバ:Oracle Linux

ソフト構成

WEB/APサーバ:Apache HTTP Server 2.4、Apache Tomcat 9
DBサーバ:Oracle Database 19c


■クライアント環境

 OS ブラウザ

Windows 10
Windows 11

Google Chrome
Microsoft Edge

 

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